09 | 2017/10 | 11
-
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

ブラックバードミュージック

Author:ブラックバードミュージック
ブラックバードミュージックは、等身大のアイルランド音楽の魅力を本国直送で日本へ紹介することを目的としたプロジェクトです。
名古屋のフィドル奏者小松 大と、在アイルランドの望月えりかが共同で運営しています。

最新記事

カテゴリ

音楽ブログ

訪問者数

フェイスブックのページ

検索フォーム

リンク

RSSリンクの表示

Feakle Irish Music Camp 2014、ワークショップ1日目

先日「大成功に終わったフィークルキャンプ」というご報告のレポート記事を書かせてもらいました。
あまりに内容の濃いキャンプだったために一つの記事にまとめるのに苦労しましたが、せっかくですのでキャンプの様子を少しずつご紹介させていただきたいと思います。
「ちょっと興味あるなあ」、「もし来年もあれば、行ってみたいな」という方がもしおられましたら、参考にしていただければと思います。

フィークルキャンプの大きな魅力の一つは、3日間にわたり行われたフィドル、コンサーティーナ、フルートの3つの楽器別ワークショップです。

ワークショップ1日目、フィドルの講師をお願いしたのはアイリーン・オブライエン(Eileen O'Brien)です。

フィークルキャンプ2014 1日目 (1)

フィークルのヴィレッジに到着すると、アイリーンは既に会場となったロックナーンズのフロントショップの前で私たちを待っていました。
「フィークルフェスティバルで夜更かししすぎてね、今週末にはスライゴのフラーのステージで歌わなきゃいけないのに、声ががらがらなのよ」と言いながらも煙草をプカプカ。「喉にいいのよ」とウィンクしてみせるアイリーンは、独特のユーモアのセンスのある、とても魅力的な人です。

リムリック大学(University of Limerick)でも教鞭をふるうアイリーンは、教えることにかけてはエキスパートです。
ティペラリー州出身のアイリーンは、著名なアコーディオン奏者で作曲家であった故パディー・オブライエン(Paddy O'Brien)の娘として、オブライエンの曲を普及すべくアイルランド国内外で精力的に活動しています。
確かな技術と見事なまでのトーンの美しさは彼女ならではで、世界中にファンを持つフィドル奏者です。

自分が子どもの頃、父パディーからどうやって音楽を学んでいったか。当時、アイルランド音楽は人々にとってどのような存在であったか。近代に入り、どのような変化を遂げてきたのか。
こうしたアイリーンの個人的な体験やアイルランドで今起こっている現象を聞くことで、アイルランド音楽全体の姿が少しずつ見えてきます。日本語通訳があるので、こうした貴重な話も聞き逃すことがありません。

ワークショップでは楽譜を使わず、すべて耳で覚えるスタイルでいくつか曲を習いました。
少人数制ということもあり、受講者の皆さん一人一人のレベルに合わせて丁寧に指導してくれます。

小節に区切って何度も何度も弾き返します。また、曲を一通り覚えたら今度はメロディーをアイリーンと一緒にリルティングのような感覚で歌っていきます。
これをアイリーンと何度も繰り返すうちに、なじみのない曲がどんどん自分の中に浸み込んでいくのは、不思議な感覚です。「歌うことでどの音が強くてどこにアクセントがあるか、メロディーの旋律を感じ取れるようになります」ということ。受講者の皆さんも、まさにこれを体感したように思います。

アイリーンは素晴らしい歌い手でもありますが、歌と曲の共通性を改めて感じる大変有意義なクラスとなりました。

コンサーティーナのワークショップは、この人に頼まないわけにはいきません。
隣町、タラ(Tulla)に暮らすメアリー・マクナマラ(Mary MacNamara)です。

フィークルキャンプ2014 1日目 (2)

メアリーは、どこで受講をした人も大絶賛する大変評価の高い講師です。
地元タラ、フィークルでも子ども向けの音楽教室を展開し、彼女なくしては東クレアの音楽の存続が危ぶまれるほどの絶対的な存在です。

そんなメアリーのワークショップを2日間にわたって受講したキャンプの参加者の皆さんは、合わせて3名。
受講者一人一人のレベルを理解したうえで、時間をかけて丁寧に教えてくれるメアリー。
日本語通訳を務めた丸田瑠香さんは、自らコンサーティーナを演奏します。メアリーとは数年来の付き合いである彼女は、メアリーにコンサーティーナの指導を受けただけでなくメアリーの家族とも大変親しく、この日も息の合ったワークショップを進行してくれました。

つい見落としがちな基本的なこと、楽器の持ち方といったところからアドバイスを始めるメアリーのクラス。

”メアリー先生のレッスンは最初から最後まで目から鱗が落ちっぱなしのレッスンでした。今まで何人もの先生に習ってきましたがここまで明確に且つ丁寧に様々なポイントをお教え頂いたのは初めてです。人格的にも素敵な方で益々私の憧れの方になりました。”(受講者の声)

フルートのワークショップには、4名の受講者がありました。
初日の講師を務めたのは、フィークルからほど近いオカラハンズミルズ(O'Callaghan's Mills)という村の出身で、タラケーリーバンド(The Tulla Ceili Band)のメンバーとして長年フルートを演奏する、ジェニファー・レニハン(Jennifer Lenihan)です。バンドが世代交代を図る中、リーダーのマーク・ドネラン(Mark Donnellan フィドル)と共に未来のバンドを支えるメンバーといっていいのではないでしょうか。

フィークルキャンプ2014 1日目 (3)

ジェニファーは小学校教諭であり、教えることを生業としている人です。フィークルのフェスティバルでもフルート講師を務めた経験があり、今回の私たちのキャンプのフルートのワークショップをお願いしました。
キャンプが始まる前から「受講者は何人いるのか」、「受講者のレベルは」、「特に教えてほしいポイントなどがあるかどうか」など、私とのやり取りが最も多かった講師です。

”ジェニファーの教えてくれた”一つ一つの音が納得できる音になるまで先に進まず練習し続けなさい”という言葉には、今まで中途半端に妥協しながら練習していた自分を鑑みるととても反省させられました。”
(受講者の声)

フルートの日本語通訳を務めてくれたのは、フルートを長年演奏し続ける私たちの友人、澤由佳さんです。在アイルランド歴は私などよりずっと長い大先輩ですが、気さくで飾らない人柄であっという間に受講者の皆さんとも打ち解けた仲に。

アイルランド人によるワークショップは、曲を習うなどの実技だけでは成立しません。練習の仕方、取り組み方の提案や音楽との向き合い方、こだわり。そして「私はこうして習ったのよ」とか「僕にとってはこれが一番大事なんだ」というような、個人的でいて勉強になる、ここでしか聞くことのできない貴重な話。

1日目のワークショップを終え、興奮と感動の入り混じった満足げなため息があちらこちらから聞こえていました。


望月えりか

ブラックバードミュージック(フェイスブック)
「いいね!」をクリックして、ブラックバードミュージックが発信するアイルランド音楽情報やおすすめ動画をチェックしよう!
ブラックバードミュージック(ウェブサイト)ブラックバードミュージックのすべてが分かる公式サイト。


にほんブログ村 音楽ブログ アイルランド・ケルトへ
にほんブログ村

FC2 Blog Ranking
関連記事

テーマ:アイルランド音楽
ジャンル:音楽

コメント:

非公開コメント