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ブラックバードミュージックは、等身大のアイルランド音楽の魅力を本国直送で日本へ紹介することを目的としたプロジェクトです。
名古屋のフィドル奏者小松 大と、在アイルランドの望月えりかが共同で運営しています。

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アイルランドにおける、アイルランド伝統音楽の一般的な反応とは?

2014.04.29 06:08|アイルランド音楽現地情報
先日、アイルランドの新聞「アイリッシュインディペンデント(Irish Independent)」の日曜版を読んでいたところ、ちょっと面白い記事を目にしました。

今アイルランド音楽シーンで最も注目されている新バンド、「グローミング(The Gloaming)」のメンバーの一人であるクイヴィーン・オラハリッグ(Caoimhín Ó Raghallaigh)のインタビュー記事です。

グローミング
[グローミング。一番右がクイヴィーン・オラハリッグ]

クイヴィーン・オラハリッグはダブリン出身の若手フィドラーですが、研究熱心な努力家として知られています。

インタビューを行った新聞記者はアイルランド音楽の芝の者でないことが明らかで、インタビューの内容は極めて薄く、伝統音楽を知らない大衆向けのものでした。
オラハリッグ氏はいくつかの簡素な質問に淡々と答えていくわけですが、その回答よりもむしろ新聞記者のインタビューの姿勢から、ごく一般的なアイルランド国民の持つ「アイルランド伝統音楽へのイメージ」が伝わり、興味深く読みました。

「伝統音楽に対して敬意がない、という意味ではないんですよ」という前置きをしてから、インタビュアーは続けて
「(アイルランド音楽における)伝統というラベルには、さまざまな反響がつきまといますよね。ポジティブなものはもちろんのこと、ネガティブな反応もあります。前衛的な活動を始めるにあたって、この(伝統という)枠の中に閉じ込められていることは息苦しくないのですか?」という問いを投げかけます。

「アイルランド人はみな伝統音楽が好きで、パブでは生演奏の音楽に合わせてみんな踊っている」というのは大間違いです。
むしろ、このインタビュー記事からもはっきりとうかがえるように、アイルランドにおけるアイルランド(伝統)音楽のイメージとは、ごく一般的な国民にとって「何か古臭いもの」であり、「未来のない、閉鎖的な音楽」なのです。
事実、アイルランド音楽にかかわるアイルランド人たちは、どちらかというと保守的な人々が多い傾向にあるようです。

ちなみにこの問いに対し、オラハリッグ氏は「最終的には自分の音楽に集中することが大事なのであって、外から付されたジャンルやラベルは関係ない」と上手くかわしています。

アイルランド音楽は、今や世界中にファンを持つ音楽であり、そのシーンはますますグローバル化しています。
それに伴って、モダンなアプローチを売りとしたダンスショーや音楽グループが次々と誕生し、アイルランド音楽のビジネス化も進んでいます。
こうした動きを見ていれば、アイルランド音楽が単に古臭い地味なものでないことは明らかです。

しかし、そうした新しい見方でアイルランド音楽をとらえている国民は、アイルランドの世間一般から見ればまだまだ少数派のようです。


望月えりか

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