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ブラックバードミュージック

Author:ブラックバードミュージック
ブラックバードミュージックは、等身大のアイルランド音楽の魅力を本国直送で日本へ紹介することを目的としたプロジェクトです。
名古屋のフィドル奏者小松 大と、在アイルランドの望月えりかが共同で運営しています。

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アイルランド音楽を培った風土と自然の話

2014.04.22 08:05|アイルランド音楽現地情報
去年友人を通じて知り合い、それ以来すっかり意気投合してしまった友人がいます。
フランス人の彼女もまた私と同じフィドル弾きで、共にアイルランド音楽をフィドルで楽しむ外国人として共通する話題が実に多く、夜が更けるまで話し込んだこともありました。
彼女との会話を通して、外国人の視点から見たアイルランド音楽の側面やフランスでのアイルランド音楽シーンなど、面白い発見がいろいろとありました。

さて、今回はアイルランド音楽に関する技術的な話、アカデミックな話ではありません。

彼女が繰り返し言っていた台詞で、まさにその通りだなと感じ入った「アイルランドの風土や自然と音楽の関係」についてです。

「アイルランド音楽は、アイルランドに来てみないと分からない。アイルランドの風土、自然、雨や風、そういったすべてを体で感じた時に、『ああ、アイルランド音楽はここで生まれたんだな』っていうことがすっと分かるの」

そんな風に話す彼女を聞いていて、今から16年前、初めて私がアイルランドを訪れた時のことを思い出しました。
当時の私も、彼女と全く同じことを感じていたからです。

これは、言葉では表現し難い感覚です。
例えば植物がほとんど育たない、バレン高原の石灰石の地を歩いた時。ドニゴールのダイナミックな崖っぷちに立った時。緑の牧草地の真ん中に、朽ち果てた石造りのコテージを見た時。風に流される雨のカーテンを肌で感じた時。
こうしたアイルランドのダイナミックな自然や風景を肉眼でとらえた時、五感でアイルランドの空気にさらされた時、不思議とアイルランド音楽がこの絵画の中にフィットするのです。
アイルランドの音楽は、アイルランドの風土を想起させる、とでもいうのでしょうか。

アイルランドの風土-2

無論、こうしたことだけがアイルランド音楽を作り上げた、ということではありません。
人、歴史、生活、そこにあったあらゆる事象によってアイルランドの音楽は生まれ、変化し、今に至ります。

しかしそこには常にアイルランドの風景があり、この土地があってこそ、アイルランド音楽は発展してきたのもまた事実です。
実際にアイルランド音楽の曲名を眺めていると、地名のついたものをはじめ、丘、川、湖、道、植物、動物、鳥、天気など、この国の風土や自然を表現したものが実に多いことに気がつきます。
地方に暮らす音楽家たちの多くは、周りをとりまく自然から多くのインスピレーションを受けていたと言われます。農作業の合間に楽器を演奏したり、家のそばの湖畔で仲間と音楽を楽しんだりしていた彼らの生活は、その土地の気候や地形、動植物や鳥のさえずりと常に共生していたのです。

アイルランドの風土や自然と音楽の関係には、メランコリックな感情論に終わらない、何かもっと強い結びつきがあるように思えます。

アイルランドの風土

また、前述の彼女は

「アイルランドではない場所でアイルランド音楽をやっていても、何か別のものになってしまう気がする」

と話していたのが印象的でした。大変興味深い思考です。
音楽とは、本来それだけを切り取った形ではなかなかつかめないものである、ということなのかもしれません。


望月えりか

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