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ブラックバードミュージック

Author:ブラックバードミュージック
ブラックバードミュージックは、等身大のアイルランド音楽の魅力を本国直送で日本へ紹介することを目的としたプロジェクトです。
名古屋のフィドル奏者小松 大と、在アイルランドの望月えりかが共同で運営しています。

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人気の作曲家いろいろ 後編

2017.12.20 21:37|アイルランド音楽の曲
「人気の作曲家いろいろ 前編」に続く記事です。

前半でご紹介した3名の作曲家に続きまして、本日も新たな3名を簡単にご紹介します。
アイルランド音楽には思った以上に新しい曲、作曲した人物が誰であるかが分かっている曲、また近代に入って作られた曲、が古い伝統曲と自然に混ざる形で存在しています。この特集で取り上げた計6名が最も人気でそのほかは知られていないということではまったくなく、曲によっては例えば「○○が作った唯一の曲だ」という事実が知られないまま全国をトラベルしているものもあるようです。
また、アイルランド国内に限らずイングランドやアメリカにもアイルランド音楽のための曲を作った人物が何人もおられることも記しておきたいと思います。

さて、本日の筆頭者はSean Ryan(ショーン・ライアン)です。
コンポーザーとしてだけでなく、アイルランド音楽の歴史に残る偉大なフィドル奏者でもあるショーンは、ティペラリーの出身で「前編」で取り上げたパディー・オブライエンとは親縁にあたります。
ショーン・ライアン
[フィドル奏者であればぜひ持っていたい2枚組の名盤]


「The Dash to Portobello」

ショーン・ライアンはフィドル奏者でしたので、彼の作った曲はとりわけフィドル向けのチューンとして認識される場合が多いようです。これは多くの作曲家に言える現象かもしれません。
もちろん、そのほかの楽器で演奏してはいけないとかできないということではありません。
もう一つ例を挙げると、フルート奏者の人物が作った曲はやはりフルートで吹きやすい音並びであったり、フルートで演奏されると最も映える曲であったりします。

2014年に亡くなったコークのFinbarr Dwyerは、エキセントリックなキャラクターで生前から生きる伝説と呼ばれていました。彼が作った数々のいわゆるフィンバーチューンも、匂いの濃い独特なものが多く夢中になるミュージシャンたちが多いようです。
finbarr dwyer
[見事なアコーディオン奏者としても知られた故Finbarr Dwyer]



フィンバーの兄弟、ジョン、マイケル、リッチーもまたいい曲を作っていますので、まさにコンポーザーの一家と言えるでしょう。

リートリム州のフィドル奏者Charlie Lennon(チャーリー・レノン)もまた自身の曲集が出版されるほどの大物コンポーザーです。
Charlie Lennon

下の動画でこれまた大物ミュージシャンたちが演奏しているのも、チャーリー・レノン作のジグ2曲です。聞き覚えのある方も多い曲ではないでしょうか。



甥でフィドル奏者のモーリス・レノン(Maurice Lennon)もまた優れた曲を作っています。

ほかにもLarry Redican、Junior Crehan、Vincent Broderick、Tommy Peoples、Paddy Kelly・・・あの人の名前も、この人も・・と名を挙げはじめたらきりがありません。
また、前述のようにコンポーザーとしてはあまり知られていない音楽家たちが作った無数の曲があちらこちらに点在し、普段のパブセッションなどで演奏されています。

新しい曲は作曲家が分かっているので、著作権が存在するケースが多いです。
レコーディングをして商品として世に出される場合は、収録曲にこのような曲がないかどうか注意して確認するのがよろしいかもしれません。

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テーマ:アイルランド音楽
ジャンル:音楽

人気の作曲家いろいろ 前編

2017.12.06 13:32|アイルランド音楽の曲
近年作られた新しい曲の中には、メロディーを聞いただけで誰が作った曲なのか分かる場合がよくあります。また、作曲者がピンポイントで分からない時でも、「比較的新しい時代に作られた曲だな、少なくとも古い曲ではないな」ということが分かる場合も多いようです。

本日は「人気の作曲家いろいろ 前編」と題して、比較的近代に出てきた作曲家として知られる人物を3名ほど簡単にご紹介したいと思います。

アイルランド音楽における作曲家を語る際、特徴的なのは彼らのほとんどが演奏家であるということです。それも作曲家としてと同様に演奏家としても広く名の知れた人物であること。ではさっそく見ていきましょう。

近代の作曲家で誰が一番人気であるかは判断が難しいですが、この方の名を真っ先に挙げるミュージシャンは多いのではないでしょうか。
Paddy Fahey(Fahyと綴られることもあるようですが、ご本人に近い皆さんはeを入れておられるようです)。
Paddy Fahey

今年101歳を迎えたパディー・ファヒー氏は東ゴールウェイが生んだフィドルの巨匠です。
数々の曲を作っており、多くのミュージシャンたちによってこよなく愛されレコーディングされている、大変影響力のある作曲家です。曲にタイトルをつけないことで有名で、すべて「Paddy Fahey's」と呼ばれるため時には曲探しに困難を極めますが、どの曲も「ファヒーチューンだな」と一発で分かってしまう、ユニークな作風のコンポーザーです。


[ゴールウェイのフィドル奏者Martin ByrnesによるPaddy Fahey's Jig]

コンポーザーといえば、ティペラリーが誇るアコーディオン奏者、故Paddy O’Brien(パディー・オブライエン)が残した曲にも根強い人気があります。
パディー・オブライエン

オブライエンチューンもまた、「らしさ」が聞き取れる曲群です。「Larkin's Beehive」、「Dinny O'Brien's」などがよく知られているのでしょうか。


[Danny O'Mahony & Mícheál Ó Raghallaighによる"Larkin's Beehive"]

p_obrien book
[Paddyの娘Eileen O'Brienが出したPaddy O'Brienの曲集。本の詳細はこちらへ

Eileen-O-B.jpg
[フィークルキャンプのフィドル講師を長年務めてくれているアイリーン]

Ed Reavy(エド・リーヴィー)はカヴァン州(Co.Cavan)出身のフィドル奏者でアメリカ、フィラデルフィアに一家で移民しました。
Ed Reavy

リーヴィーの曲もまた、特にフィドル奏者たちにとっては弾けば弾くほど味わいがあるということで虜になる人たちが多いようです。「Maudabawn Chapel」、「The Hunter's House」などは全国的に知られるリーヴィーの代表曲です。


[ダブリンのレジェンドSean Keaneによる"The Hunter's House"]

動画と共にお届けしました「人気の作曲家いろいろ」、次号もお楽しみに。

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古い曲、新しい曲

2017.10.25 08:21|アイルランド音楽の曲
前回の記事で、アイルランドの曲には流行があること、流行には古い曲も新しい曲も一様に波を受けていることを書きました(「曲にも流行りすたりがある」)。

この古い曲と新しい曲について、今回は簡単に書いてみたいと思います。

古い曲と新しい曲。厳密なくくりは存在せず、敢えて言うなら作曲者が分かっている曲(つまり記録に残り得るほど近年に作られた曲)は新しい曲、と呼ばれます。英語では単にNew tunesとかNewly composed tunes(新しく作曲された曲)などと表現されたりします。
また、一般的に古い曲というのはアイルランドに昔から口承で伝えられてきた伝統曲で(Traditional tunesとかClassic tunesなどと言われます)、その多くは作者不詳です。こうした古い曲は膨大な数が存在し、アイルランド音楽はこの古い曲群をメインに演奏されていると言っていいのではないでしょうか。

数ある教則本の中には特定の作曲家(Composer)の曲集も多く、お気に入りのコンポーザーがいればこうした本を購入するのも面白いですね。

大きな特徴として、近年作られた新しい曲というのは多くの場合メロディーを聞いただけで誰が作った曲なのかが分かります。
それだけ作曲家の色がはっきりしているというのでしょうか、作曲というのはそもそもそうした作業なのかなとも思います。
また、更には新しい曲はやはりどこか新しさがあり、前述のいわゆる古い曲とは雰囲気の異なるものが多いようです。つまり、「誰が作ったのかは知らないけど、これは明らかに新しい曲だ」という区別がついてしまったりします。

Tommy Peoples曲集
[友人から長期レンタルさせてもらっているDonegalのフィドル奏者でコンポーザーのTommy Peoplesの本]

そんな、一見相容れないようにも思える古い曲と新しい曲。
実際の演奏場面ではどのようなことが起こっているのでしょうか。
アイルランドでは、古い曲も新しい曲も何の区別なく自然にミックスされ演奏されています。セットとしてつなげて演奏されることはもちろん、パブでのセッションでホストのミュージシャンの十八番の曲が実は比較的新しい曲で、でも本人は何も知らずに弾いている・・なんていうこともあります。「私は伝統曲(古い曲)しか弾かない」とか「新しい曲はそれだけで分けて弾かれるべき」といった発想はあまり聞きません。

友人らと一緒にセッションをしていると、セットの合間のおしゃべりの際に「知ってた?この今やった曲さ、○○が作ったんだよ」「えっ、そうなの?!だってこの曲、既に全国の定番曲に近いよね?」というような発見があったりして、心底驚くこともあります。

皆さんの定番曲は、古い曲ですか?新しい曲ですか?どんな作曲家がお好みでしょう?

望月えりか Erika Moc O'C@Twitter

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曲にも流行りすたりがある

2017.09.29 21:33|アイルランド音楽の曲
去年の夏にたまたま居合わせたセッションにて、10代の地元の男の子二人がフィドルとコンサーティーナで弾いていた曲があります。

「The Cat's Meow」というユニークな名前の3パートのジグです。

曲名をその場で訊き出して「へえー」と思っていたら、その数週間後に親しくしている友人が「エリカ、いい曲を見つけたからこの曲一緒に練習しようよ」と言って手書きのABC譜を手渡してくれました。すると、なんと同じ曲ではありませんか。

「私もこの曲セッションで聴いて、いいなあと思ってたところだったんだよ」と意気投合、以来彼女と一緒に弾く定番の曲の一つです。

今月に入りアイルランドは新学期、子どもたちも新たな音楽教室がスタートしました。
息子のホイッスル教室は新しい先生です。中級クラスということで割り振られ、新学期最初の曲としてもらってきたのが・・またしても「The Cat's Meow」!!

The Cats Meow
[子どもがもらってきたコピーシート]

この曲、ひょっとして流行ってる?

この夏、アイルランド人の友人と曲の話になったところ「ああ、その曲ね・・80年代後半ぐらいに伝染病のようにわーっと流行って、そこらじゅうでみーんな弾いてた曲だよ」とのこと。流行りがいったん収まって、最近になってまた人気が復活しているのかもしれません。

この曲に限らず、アイルランドではいわゆる曲の流行、トレンドと言ってもいいものがあって、足しげくいろいろなセッションに通ううちに、または友人らとのやり取りの中で「ん?」と気がついたりします。
また、これとは逆にいつの間にか忘れ去られている曲、その時代に限ってなぜかすたれている曲というのもあります。

「The Cat's Meow」は、アメリカの女性グループCherish the Ladiesのリーダー、Joanie Maddenが作曲した比較的新しい曲です。
The Cat's Meow (TheSession.orgより)

しかし、この流行りすたりの現象は新しい曲に限ったことではありません。作者不詳の古い伝統的な曲でも同様の波があり、最近のみんなのお気に入り曲がある一方で、ここ数年この曲完全に忘れられてるんじゃ?というものまであるようです。

もちろん地域によって違う波が流れていたり、お隣同士や人の行き来がある場所なのか、はたまた一地域としてほぼ孤立しているような場所なのかでも感染具合(?!)は異なります。

この波の中にいない訪問客のミュージシャンなどが、20年前に流行った曲を突然披露して、アイルランド人のミュージシャンたちに新風が吹くというのもよくある光景です。「いやあ、懐かしいなあその曲!今は誰も弾いてないけど、いい曲だよね、よし、覚えておこう!」とポジティブに受け止められて、またその曲の人気がぶり返す・・なんていうこともあれば、「ああ・・・・・。その曲ねえ・・・なんかあの時は流行ったけど風化してるよね・・なんでこんな曲流行ってたんだろう、あの時代・・・」と何とも言えず微妙な反応であることもあります。

曲の流行のきっかけは、当時爆発的に売れたバンドやソロミュージシャンのレコーディングからのトラックであったり、ただ自然発生的に人から人へ、シーンからシーンへとバトンのように継がれていくこともあるようです。

さて、皆さんの地域の流行りの曲は何ですか?

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曲との特別な出合い

2017.03.24 02:30|アイルランド音楽の曲
子どもたちが地域の伝統音楽クラスに通っています。毎週新しい曲が出されるので、家で一緒に弾いたりして楽しんでいます。
ところが、数週間前にやったはずの曲がまったく弾けないことがあり、驚きました。
「譜(ABC譜)を見ないと弾けない」と言うのです。

譜を見ながらであれば「ああそうだった」とスムーズに弾けるのに、譜なしではお手上げというのはちょっと困ってしまいます。

最近、その娘が「何か曲を教えて」と言うので、私が好きでよく弾いているリールを提案すると「あ、知ってる、その曲デイヴのアルバムのトラック1に入ってるよね」と言い放つので驚きました。
譜は使わず、小節ごとに区切ってフィドルで教えていくと、どうにかくっついてきます。もともと耳に馴染んだ曲であったことも手助けしたのでしょう、わずか10分ほどで一緒に弾くことができるようになりました。

面白いなと思ったのは、耳で私から覚えたこの曲は、何週間経ってもそらで弾けるようなのです。
曲のタイトルを聞くだけでスラスラと出て、最後まで弾けました。

フォルダーにたまっていく数々の曲は、彼女の頭の中でも同じように積もり積もっていくのに対し、私から耳で教わったリールは一つの個として別の場所に記憶されたようです。

曲との特別な出合い

私自身も、その曲を弾いていた「誰か」であったり、その曲を聴いた「どこか」という風に、その曲との出合いに関連付けて曲を記憶している場合が多いようです。そうすると、その曲を弾くたびに(聴くたびに)誰か特定の人のことを思い出したり、その夜の出来事までがよみがえってきたりして、嬉しい気持ちになります。

あのコンサートであの人が弾いていて感動した曲。現地のワークショップで丁寧に教えてもらった、それまで聴いたこともなかったジグ。何年も弾けると思っていたあのリールを、想像を超えたリズムの渦中で聴いた時の衝撃。

皆さんにもいろいろな曲との特別な出合いがあることと思います。

曲と個人的な関係を持つということ、曲の一つ一つに思い出があるということは、何にも代え難いギフトです。
そんな宝のような曲が自分の腕の中に少しずつ増えていく。そんな風に曲とかかわっていくと一曲一曲が存在感を帯び、ますます美しいものになっていく気がします。

ブラックバードミュージック主催のミュージックキャンプ「Feakle Irish Music Camp」の締め切りまで、残り3週間ほどです。
このキャンプではご参加いただきますと一生の思い出となる、中身の濃い4日間をご提供しています。
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お一人での参加、ご友人との複数参加、どんな形でも大歓迎ですので、まずはお気軽に私望月までお問い合わせください。
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Feakle Irish Music Camp 2017 フライヤー
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望月えりか

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