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ブラックバードミュージック

Author:ブラックバードミュージック
ブラックバードミュージックは、等身大のアイルランド音楽の魅力を本国直送で日本へ紹介することを目的としたプロジェクトです。
名古屋のフィドル奏者小松 大と、在アイルランドの望月えりかが共同で運営しています。

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セッションワークショップ2012@中野サンプラザ

長久手文化の家でのワークショップに引き続き、今日は東京中野サンプラザでの「パット・オコナー セッションワークショップ」のご報告を、参加された皆様から感想なども交えながらリポートしたいと思います。

こちらのワークショップは毎回CCE(アイルランド語のComhaltas Ceoltóirí Éireannの略。コールタスキョールトリエーランと読む。音楽、歌、ダンス、アイルランド語などアイルランド文化の普及、継承を目的とする組織で日本をはじめ世界中に支部がある)東京支部とブラックバードミュージックの共催で企画を行っています。

今回は聴講参加の方も含め、20名の方にご参加いただきました。
2時間半と時間もゆったりあり、ワークショップは和やかにスタートしました。

中野セッションワークショップ2012 (1)

楽器構成はフィドル、フルート、コンサーティーナ、バンジョー、マンドリン、ホイッスル、アコーディオン・・・などと多彩です。まるでパブでのセッションのような光景でした。

長久手文化の家でのワークショップと同様、パットから提案された課題曲がいくつかあり、これを受講された皆さんのペースに合わせてマスターしていきました。曲の背景や地域性についての興味深い話を織り込みながら、ていねいに一曲一曲を教えていくパット。楽譜やCDから学ぶのとはまったく違ったスタンスで、曲がすうっと入ってきます。

今回、同じ曲でも地域、演奏者により違いが出てくる旨言及されました。2年前はセッションで演奏することよりも聴くことの大切さに言及されましたが、こういう話題に触れて頂けるのもパットさんのイベントならではで、ありがたいです。(Yさん)

”1曲1曲に向き合って自分のものにしてゆく”というようなお話もとても励みになりました。
教えていただいた曲もとても良かったです。Flingはほとんどやったことがなかったし、Dmのリールの曲は今までやろうとも思ったことが無いので難しかったけど新鮮でした。(Kさん)


受講者の方からは「曲のセットをどういう風に組めばいいのか」という質問が出ました。
セットにして弾くと形の決まる曲の選び方、曲のキーの話、次の曲へ移行する際のコツなどなど、パットが日頃から身につけている知識を惜しみなく説明してくれます。

セットの組み方について質問させて頂きましたが、パットさんのお話では日頃自分で”こういう考え方でいいのかなぁ”と感じていたことと同じようなことを言われたのでモヤモヤが晴れた感じでした。(Kさん)

中野セッションワークショップ2012 (4)

僕にとってのアイルランド音楽はスピードよりもリズム。どんな曲でも最初から速く弾こうとするのは良くない。その曲にきちんと向き合って、自分なりに噛み砕いてゆっくりと弾いてみて。その過程で、その曲が自分のものになればあとからスピードアップしていくことができるはず。

私自身、以前に比べ少し早く弾けるようになってきたのですが、改めてリズムを常に意識するようにしよう、気をつけようと思いました。(Mさん)

ここで休憩、ティータイムです。講師のパットとのおしゃべり、または参加者の方同士でもお菓子を片手に「以前お会いしたことありますよね」などの会話が生まれ、皆さん一期一会のこの機会を楽しんでおられたように思います。

ワークショップの後半は、少しペースを上げてセッション形式になりました。アイルランドのミュージシャンとこうして身近で音を合わせる機会は、日本ではあまりないのではないかと思います。
受講者の方によっては知らない曲も出ていたと思いますが、パットでさえ「ん?なあにその曲は?聞いたことないなあ」という場面も。こんなところからも、アイルランド音楽の地域性、多様性が伺えて奥の深さを感じます。

ワークショップの終わりには皆さんからの提案で集合写真を撮ることに。

パット・オコナー 2012セッションワークショップ1

知らない、おもしろい話が色々聞けて、とても充実してました。(Mさん)

楽器を問わずパットさんの様な経験、知識を持っている音楽家は多くないと思います。限られた時間の中でその経験を享受するにはグループレッスンは有効な手段だと思います。(Yさん)


皆さん、大変お疲れ様でした!
次回のセッションワークショップも、ぜひご期待ください。


望月えりか

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パット・オコナー&オーイン・オサリヴァン合同ワークショップ@長久手文化の家

パットとオーインのツアー中、ワークショップが3つ開催されました。京都でのワークショップは前回の大さんの記事にもその様子が載っていますが、私は残りの二つのワークショップに通訳として参加させていただきましたので、その時の様子やワークショップの内容をリポートしたいと思います。

今回の記事では、7月7日(土)に愛知県長久手市文化の家で行われたパット&オーインの二人による合同ワークショップの模様をお送りします。
アイルランド音楽で使用される楽器の経験者を対象としたこちらのワークショップには30名近くの方が集まりました。

出された課題曲は以下の3曲でした。

Jig: The Geese In The Bog
Polka: John Walsh's
Fling: Green Grow The Rushes

彼らのワークショップは課題曲をただ習うだけでなく、むしろ課題曲を通して一体どんな風にアイルランドの曲を習得していったらいいのか、どのようなことに注意しながら、またどんなことを楽しみながら練習していくといいのかといった話に重点が置かれていたように思います。

さて、パットもオーインも楽譜を使ってのレッスンはほとんど行いません。初めての方で驚かれた方もいらっしゃったかもしれませんが、アイルランドでは日常的に行われているレッスン形式です。
アイルランド音楽で演奏される曲はそれこそ数え切れないほどあり、その多くが短くシンプルなものです。また、アイルランド音楽は人から人へ口承で伝えられてきた歴史的背景も大きいのでしょう、曲は紙を通してでなく目の前にいる音楽家から直接耳で覚える、というのが基本です。

最初は戸惑う方も多いかもしれませんが、この方法で音楽を学ぶ訓練をする、耳を鍛える、ということもアイルランド音楽を学ぶひとつのステップではないかなと思います。

小節で区切ってゆっくりと曲を教え、「じゃあ前半部分を通して」、「次は曲全体を通して」、という具合に1曲1曲を形にしていくふたり。最後には受講された皆さんもいつの間にか初めての曲を弾けるようになっていました。

ワークショップでは、冒頭で装飾音についての質問が出ました。
これに対してオーインは、「アイルランド音楽を学ぶ上で装飾音は大事だけれど、実は装飾音をマスターする前にもっと大事なことが山ほどあるんだよ」と説明。

「まずはその曲一つ一つにしっかりと向き合うこと」と二人は言います。
アイルランド音楽の曲はどれも短くメロディーを覚えるのに時間がかかりません。だからどうしても「この曲はもう覚えたから次の曲!」と先走りがちです。

でも実は曲の一つ一つにその曲ならではの魅力が詰まっており、「ていねいに繰り返し演奏するたびにその短くシンプルな曲の中にも新たな発見があるはず」(パット)なのです。


そして、何よりもリズムをまずは習得すること。

ここでオーインが、リズムがまったくない場合の演奏をアコーディオンで試してくれました。
メトロノームがあればテンポも正確な演奏ですが、躍動感がまったくなく、単調に並んだ音符だけをなぞったような平べったい演奏です。

「ここに、こんなリズム感を入れてほしいんだよ」と言って弾き出したその演奏には、うねるようなグルーヴ、お腹をくすぐられるようなリフト感、はっと目が覚めるようなアクセントとありとあらゆる要素が満ち溢れていました。
皆さんも思わず「おぉ~~」。
言葉で説明されるよりも実際に目の前で演奏してくれると意味が飲み込めます。

最初に弾いたリズムなしの演奏については、「楽譜から曲を覚えているとこういう風になりがちなんじゃないかな」と言います。
曲を最後まで覚えるのに、楽譜や何らかのノートが必要になることはあるかもしれないが、「アイルランド音楽のリズムは楽譜には表記されていないし、表記できない。だから楽譜からアイルランド音楽を学ぶのは難しいと思う」(パット)とのことでした。

このリズム感を常に保ちながら、ここに必要ならば入れていくのが装飾音。順序が逆になると装飾音を入れることでリズムが壊れたりと、もともこもありません。

「装飾音をつけていくのはこのあとのプロセスだと思うよ」
・・・というわけで、まだまだ道は険しそうです。

では、どうやってこのリズム感を体得することができるのでしょうか?

「・・・時間がかかるよ」
「ああそうか、と頭で分かってすぐにできることではない。とにかく聴き込むこと。それはCDでもいい。この曲の中で、このミュージシャンが一体どんなことをやっているのか。そんなことに集中しながら聴き込んでいけば、少しずつ自分のものになってくるはず」

そして、「最初は時間もかかってなかなか感覚がつかめないかもしれないけど、一度体得できればそのあとはどんな曲を弾いてもリズム感を失うことはない。車の運転と同じです」


1時間半という時間は文字通りあっという間に過ぎてしまいましたが、とても内容の濃い充実したワークショップとなりました。

リズムに関する話が中心となったパットとオーインの合同ワークショップ。
強烈なリズムを得意とする二人ならではの、強いメッセージが皆さんに伝わったのではないかと思います。


望月えりか

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ツアーを終えて 西日本編1

ツアーの舞台は西日本へ。

14日に京都駅で筆者はパットと待ち合わせ。
携帯電話をもっていない相手との待ち合わせがこんなにどきどきするのか、と
新鮮な気持ちでした。

二人でワークショップの会場へ向かいます。
長年アイルランド音楽に親しまれている方から初めてまだ数年という方まで
7名の方に参加いただきました。

workshop.jpg

その後オーインと落ち合いライブハウス拾得に到着です。
非常に古い日本建築に二人とも大喜びでした。

jittoku2.jpg

昨年、拾得で企画していたコンサートが震災などにより中止となってしまったので
一年越しのコンサートは格別な思いがありました。


コンサートが終わると今度は四条のアイリッシュパブfieldへと向かいました。
この日は祇園祭期間中ということでfieldのテラスでのセッションが
開かれており、それに参加です。

既に軽く10時は回っていましたが、夜はこれからとばかりに
音楽を楽しむ2人。

field

パットとオーインにとって久しぶりの再会もあり、京都の夜を
満喫した2人でした。

小松 大

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ツアーを終えて 中部編

順序が逆になってしまいましたがPat & Eoghan tourの中部・西日本編の
レポートをしたいと思います。

まずは7月8日に行われた名古屋のパブ アルコでのギグです。

このパブは地区100年近くになる長屋風の建物の並びにある
お店で、普段からゆったりとした雰囲気に包まれています。

パットはこのパブでの演奏は2度目、オーインは初めてでしたが
2人ともリラックスした様子で音楽を楽しんでいました。

午後4時からスタートしたこの日のギグ、まだ明るさの残る店内では
次々とチューンが紡がれていきます。

アイルランドに長期滞在していたフィドラーの友人も
「最高にくつろいだ中で二人の音楽を聴けたとこが幸せだった」
との言葉でした。


翌日9日は名古屋のアイルランド音楽ファンおなじみの
アイリッシュタバーンピートでのギグ。

1週間前には既に予約で一杯となっていた店内は熱気に包まれていました。
二人の音楽も後半になるにつれどんどん勢いを増していきます。

ステージの最後にはコンサーティーナ奏者の丸田瑠香さん、ギターの小堀光さん、
そして私も加わり5人での演奏となりました。
ずっと弾き続けていたい、そんな感想を持った夜となりました。

愛知では3日間のツアーでしたが、3日間とも来ていただいたお客さんも
いらっしゃるなど名古屋の音楽ファンにとってはとても素晴らしい
週末となりました。

…西日本編にもご期待下さい。


小松 大

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ツアーを終えて 東京編

7月7日(土)の長久手文化の家での公演を皮切りに始まった今回のPat O'Connor & Eoghan O'Sullivan Japan Tour 2012は7月22日(日)に東京は渋谷、フォルチェでのギグを最後に無事終了しました。

おかげさまで今回の二人のツアーは各地で多くの方々に迎えられ、パットとオーインの二人も大満足、「素晴らしい時間を過ごした」とのことでした。

私は東京での二つのギグに同行しましたので、その時の模様をレポートしたいと思います。
まずは7月21日(土)に祖師ヶ谷大蔵にあるカフェ、ムリウイさんで行われたコンサートです。


ムリウイ2012写真1


束の間の涼しい夜となり、外のバルコニーにまでお客さまが座っての満員御礼のコンサートでした。お子様からご年配の方まで、異なる世代のお客さまが並びます。世代を越えて楽しめる音楽。アイルランド音楽の魅力のひとつです。

パットはフィドル一本、オーインはメインはもちろんアコーディオンですが、時にこれをフルートに持ち替えて、またはクラシックギターに持ち替えての演奏でコンサートに彩を添えました。


ムリウイ2012写真2


後半になると二人の演奏は更に滑らかになり、私たちも一体となって彼らの音楽世界へ引き込まれました。強力なバネでも入っているかのような二人のリズムが、体の中で躍動します。コンサートを聴きながら自然と踏んでいた私たちのステップにも、心なしか命が吹き込まれたように感じました。

音符では決して表現することのできないこのリズム感。この躍動感。
これこそまさにアイルランド音楽の真髄ではないでしょうか。

最後は皆さんからのリクエストにも応えて、和やかな雰囲気でコンサートは幕を閉じました。


ツアーの締めは渋谷にあるアイリッシュパブ、フォルチェさんで大いに盛り上がりました。


フォルチェ2012写真


この夜のフォルチェさんも超満員!
ドリンクを買うのに列ができていたほど。お店の常連さんも「こんなに混んだのは初めて見た」とのことでした。
東京エリアでアイルランド音楽を長年愛好する皆さんの懐かしい顔にたくさん出会えた夜でした。
また、この日の午後に中野サンプラザで開かれていたパットのワークショップから流れてきてくれた方たちも多数いらっしゃいました。

パットとオーインもぐんぐんと飛ばします。「やっとウォーミングアップができてきたところ」と、途中で休憩をはさむこともほとんどなく、流れを作っていきます。

最後には日本人ミュージシャンたちをステージに呼んで、セッションがスタート!
彼らと音を合わせるだけで、強烈なリズムの渦に飲み込まれるような錯覚を起こします。なんて楽しいひととき!

ツアー最後の夜にふさわしい、カジュアルでフレンドリーな心躍る夜でした。

ライブにお越しいただいたすべてのお客さまに、この場をもってお礼申し上げます。
どうもありがとうございました!


望月えりか

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